一人一台端末の保護者負担について県教委が説明のため来局

 10月10日、県教委は高教組会館に来局し、一人一台端末の保護者負担化について説明を行いました。委員長が応対しました。

 県教委は保護者負担化の理由として「8月の文科省概算要求に財政措置が含まれなかった」「現場での故障も非常に多くなっている」と述べました。高教組から質疑を行い、県教委の回答を踏まえて意見交換を行いました。県教委が示した主な点は以下の通り。

〇26年度の2・3年生は貸与。
〇端末は文科省の規準を踏まえる必要がありスマホは不可。
〇端末は県で一括購入し価格を抑えたい。
〇価格は、先行実施している沖縄県では4万7,300円~8万1,850円。
〇経済的に厳しいご家庭には公費端末の貸与を考えている(販売用と同じ機種)。
〇高等学校入学時の奨学金を新たに創設することも検討。
〇貸与は入学者数の10数%は準備したい。
〇個々の端末へのフィルターはかけない。学校ネットワーク上のセキュリティを強化する。
〇授業の中の一部ででも使っていただくようお願いしたい。
〇教員の端末は更新予定。

 高教組は、そもそも個別端末を使うことで学力は落ちていると指摘し、パソコン教室での対応で十分だと主張しました。県教委は、疑問の湧いたときにすぐに調べられることは非常に便利であり、それが学ぶ気持ちにつながると回答、また小中学校でやってきたことを高校で途切れさせるわけにはいけないと述べました。

大企業、ためこみは過去最高(561兆円)、人件費は過去最低(37.3%)

 厚労省が10月8日に公表した毎月勤労統計調査では、実質賃金は前年同月比1.4%減で8ヶ月連続の減となっており、物価上昇に賃金が追いついていない状況が続いています。
 一方で、13年度からの12年間で大企業の内部留保は過去最高を更新し続け、24年度には561兆円となりました。企業全体の経常利益も過去最高を更新し続けています。これに対して、24年度の大企業の労働分配率(人件費の割合)は、過去最低の37.3%で統計史上最低を更新し続けています。

私たちは、教職員が余裕を持って働けるよう、労働組合として、ワークライフバランスが保たれ、人が馬車馬のように働かなくて済む社会の実現をめざします。

 ある方がご自分の意気込みを語っておられますが、周りの方々、特に議員の黒子としてあらゆる議案や国会答弁のシナリオを作成し、資料を準備する霞が関の公務員たち(0時を回っても働いている方々)は、どう思ったことでしょうか?また過労死の遺族の方々もどう思ったことでしょうか?
 人の上に立つ方は、ご自分がどんなに嬉しい時でも、常にみんなのことを考えて、慎重に行動していただきたいものです。

過労死シンポジウム

新総裁「馬車馬のように働いていただく」「ワークライフバランスを捨てる」

確定交渉です!現場の声を届けて!

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 組合は10~11月に、全教職員の賃金、権利等の改善について、県教委と交渉を行います(「賃金・権利」確定交渉)。交渉では全国や他県の状況、法令等も含めて話をしますが、最も大きな説得力を持つのは現場の声です。
 組合は、多くの職員の声を集めて、県教委との交渉に活かしたいと考えています。賃金や権利、休暇、忙しい状況、ハラスメント等々についてのあなたの思いを、届けてください。

最賃を値切るな

発効日の先送りが急増

 最賃の発効日の大幅な先送りが急増しています。発効日は、「公示の日から起算して30日を経過した日」(最低賃金法第14条2項)が原則ですが、今回の改定で、30日後である10月 発効は20都道府県(昨年46都道府県)にとどまり、11月13府県(昨年1県)、12月8県、来年 1 月4県、来年3月2県となっています(長崎県も9月2日に公示しながら発効日は12月1日)。このため、すべての県で発効するまでの間、最高値と最低値の差は275円に拡大してしまいます。また、最低賃金分の賃上げを春に持ってくることは、春闘の形骸化にもつながりかねないものです。
 最賃を値切るような行為は許されませんが、地方の中小企業では経営が難しいのも実情としてあります。国・県の中小企業支援策の拡充が必要です。

人事異動基本方針に関する交渉

 10月2日、私たちの組合は、人事異動基本方針に関して、先に提出していた要求書に基づいて県教委と交渉を行いました。特に内示を早めることを要求しました。県教委からの回答と詳しいやりとりについては、中央委員会の議案書に掲載します。組合員の方はそちらでご覧ください。

全国最賃引き上げ額、加重平均1,121円

 25年の全国の最賃引き上げ額は63円~82円で、加重平均は1,121円(前年 比+66円、+6.3%)となりました。中央最賃審議会が地域間格差を縮める目安を答申し、その目安を39道府県(83%)が上回りました。最高額1,226円(東京)と最低額1,023円(沖縄、高知、宮崎)の金額差は昨年に続き縮まり(203円)、地域間格差の解消をめざす流れが強まりました。 ※加重平均=県内の労働者数で重みづけしたもの

クレスコ10月号

2025年10月号 9月20日発行【特集】ジェンダー平等の実現で学校はどう変わる?

 世界経済フォーラムが毎年発表しているジェンダーギャップ指数。2025年の日本の順位は148か国中118位です。この10年間ほとんど変わっていません。「ジェンダー平等」という言葉は、社会や学校の中に徐々に浸透してきているものの、すべての国民の基本的人権としてジェンダー格差の解消を推し進める認識も政策もまだまだ不十分です。

 日本国憲法には「個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して」家族的生活がおこなわれることが明記されているにもかかわらず、子どもたちが日々生活している社会には、家父長的な家族観や固定的性別役割分担による差別や偏見が未だに存在しています。学校においては、教科書の記述や、教職員の日常的な言葉遣い、役割分担、子育てや育児への向き合い方などの中にそうした価値観が隠れていて、アンコンシャスバイアスとなって子どもたちのジェンダー認識に大きな影響を与えています。

 全教は昨年10月にジェンダー平等宣言を発表しました。ジェンダー平等の実現にとって教育の果たす役割は大きいとしたうえで、学校や社会の中の「違和感」を子どもとともにあぶりだし、考え、変えていくこと、その際、教職員自身が、ジェンダー平等が実現した社会や学校を具体的に思い描き、子どもたちと共感・共有していくことを呼びかけています。この特集をきっかけにして、近い未来に実現したいジェンダー平等の学校を自由に思い描いていただければと願います。【主な内容】

  • ★特集★
  • 学校の日常をジェンダーの視点から問い直す……前川直哉(福島大学)
  • 子どもの声から学校の「男性性」をまなざす……大江未知(元小学校教員・大学教員)
  • 国際水準レベルで働くためにー仕事の世界におけるジェンダー平等実現への一歩ー……髙木りつ(全労連副議長)
  • ☆連載☆
  • 私の出会った先生……松井朝子(パントマイミスト)
  • 世界の取材現場から見た日本……金平茂紀(ジャーナリスト)
  • 憲法と私……前泊博盛(沖縄国際大学)

教え子に戦争本を送るな

 戦争の準備で最も困難なのは人を揃えることですが、年々自衛隊の希望者が減っていることの解決のためか、防衛省が小学生向けのリクルート紙を学校に送っています。全教は防衛省と配布を許可した文科省に抗議し、これらと交渉を行いました。「小学生に教えるべきは隣人と仲良くすること」と指摘し、配布本の回収を求めています。

↑「スタンドオフ防衛能力」などといった言葉は小学生には不要です。

「持ってる人は持ってきて」と「買って持ってきて」は大きな違い

 新聞報道によれば、9月15日の教育長の答弁は「私有の端末を学校に持参してもらう方式を導入したい」と思われますが、9月25日の県教委の答弁についての長崎新聞の記事は「家庭で端末を用意してもらう方針」と書かれてあります。すでに持ってる物を持ってくるというのと、家庭で用意するというのは全く違う話です。そもそもこの件、県教委から私たちの組合への説明がありませんでしたので、私たちはそのことにまず抗議しました。県教委は10月10日に組合本部に来局して、説明するそうです。

旅費改定第1回交渉

 9月26日に行いました。高教組は、本部と海事職員が出席しました。県教委は教育次長と教育政策課が出席しました。全般に関して高教組は、事務室担当者の労働量が増えないよう職員の増員を併せてやっていく必要があることを主に指摘しました。
 海事職員に関しては、船員作業手当が手当ならば長崎から支給できるはずと指摘しました。教育政策課の担当は、旅費からの切り替えの経緯があるので福岡から支給するよう調整しているという情報を高校教育課から聞いていると述べました。
 福岡でも同額を検討しているかと質したところ、国準拠と聞いており差が生じることは考えにくいと述べました。高教組は旅費だと直接の交渉ができないとし、2月の福岡での改定強行を示し、三県の十分な調整を求めました。担当は、三県の人事関係の会議が定期的にあると聞いていると述べました。
 教育次長は「こちらのお詫びしないといけない部分なので、そこはこういったことが二度とないように福岡ともしっかり話をしていきたい」と約束しました
 担当は船員作業手当について、福岡では11月議会にかける予定と聞いていると述べました。高教組は労働条件に関わる大事な情報なのでもっと早くに聞いておきたいと指摘し、あわせて海友丸に関しては三課(教育環境整備課・教育政策課・高校教育課)がそれぞれ関わるが、窓口を絞ってほしいと求めました。担当は「三県共同運航の窓口は高校教育課の県立学校人事班」と回答しました

ながさき次世代高校創生会議(第1回)が開催

 9月19日、ながさき次世代高校創生会議が開催されました。高校統廃合を含む高校再編に関する諮問会議です。委員は17人。大学、民間、市町教委、私学、PTA、校長会の代表の他、公募委員2人が含まれます。年度末までに4回開催し、再編についての大綱を作成するとしています。
 私たちの組合は、小学区制で地域に根差した高校を求めており、大学区制で競争下に置かれた下での統廃合に反対しています。2000年代初めの式見、有馬商、諫早高来分校の統廃合の際には、保護者や地域住民、同窓会も一体となった反対運動を大規模に展開しました。
 今回、県教委からの開催についての事前の説明はなく、公募の案内もありませんでした。交渉事項ではなくとも多くの場合に県教委は丁寧に説明に来てくれるのですが、今回はそれがなかったのが残念です。

教育政策の決定には教員団体の意見を聴く必要がある →国連「教員の地位に関する勧告」

県教委作成資料の一部(会議配布)

配布資料のすべてはこちらで公開 →ながさき次世代高校創生会議ウェブサイト

公務共闘、人事委員会交渉

 9月19日、長崎県公務共闘は、25人事委員会勧告に向けて、人事委員会と交渉を行いました。公務共闘は、①生計費準拠と物価高を上回る賃上げ、②自家用車通勤が多い本県の実態に合わせた通勤手当の改善、③長時間過密労働の是正、④再任用者の賃金・一時金の改善の4点を中心に要求し交渉しました。
 ②では、人勧での駐車場利用等の通勤手当新設の動きがある中で、長崎商業職員の置かれている県立学校との間の不公平な差別待遇との矛盾についても指摘し、問題の解決を要求しました。
 ③では、教職員の出退勤記録簿の記入の際に多くの職場で管理職が忖度を求めている実態を示し、労働基準監督機関として、県教委に正確な実態の把握と、必要な人員配置を行うよう働きかけることを要求しました。

安心して働き続けられる人事を

 9月10日、「2026(令和8)年度人事異動に関わる基本要求書」を提出しました。交通の便が悪く、離島を含む広域人事異動の下にある本県では、人事は家族も含めた生活に大きく影響するものであり、無理がなく安心して働き続けられるものでなくてはなりません。また恣意的でない公平なものでなくてはならず、職員の意欲を高めるものでなくてはならないことは、大前提です。

26人事異動に関わる基本要求書

九州うたごえ祭典in長崎

 9月6・7日に長崎市で開催されました。会場となった市民会館文化ホールは満席で立ち見も出るほどでした。被爆者渡辺千恵子さんの思いをもとにつくられた組曲「平和の旅へ」では、高校生がいくつかのソロを務め、被爆者の思いを受け継いで頑張って歌い上げました。

 「人間の歌」も会場から大きな拍手が上がりました。この歌は国鉄分割民営化の際の反対運動を題材につくられたものです。卑劣な弾圧を受けながらも仲間を信じ闘い抜いた組合員たちの誇りと素直な思いが込められています。労働者には仲間がいること、労働者は仲間と共に闘ってこそ幸福になれることを示し、新自由主義の下で苦しい思いをしている現代の労働者を、30年という時を超えて励ましました。