【人事】内示を受けての思い

 民主的でみんなが納得のいく人事を実現するために、高教組は県教委に毎年、人事の制度やあり方の改善を求めて要求書を出し、働きかけています。内示を受けて、悲しい、不安である、困っている、怒っているなどといった思いをお持ちの方は、ちょっとしたことでも構いませんのでこちらにご記入ください。交渉の際に、お名前・職場名などを伏せて、「こういうケースが起こっている」と口頭で触れるなどといった形で、使わせていただきます。

 また、「夫婦別居」や「長時間通勤」、「家庭や本人の特殊事情が考慮されなかった」などで「不当配転」として人事委員会に措置要求を行いたいといったことをお考えの場合も、こちらからご相談ください。その場合、時間との勝負になりますので、内示を受けてからなるべく早くがよいです。

 なおこのフォームでのご相談は、組合員でない方ももちろん大丈夫です。どなたでもどうぞ。

 組合は困っている人の味方です。遠慮なくどうぞ。 

人事異動の内示を受けての思い

【人事】長崎県の教職員の人事異動の発表はだいぶ遅いようです

 各県の人事異動の発表の時期などを色々調べてみましたが、長崎より早い県も少なくありませんでした。

 長崎県は離島が特別に多く、異動者の長距離引越しの割合が高く、離島部での過疎化が進んでいて住居や保育園の確保も簡単ではない状況がありますので、他県よりも特別な配慮が必要で、どこよりも早く発表されるべきです。そのことを踏まえると、長崎県の発表日は職員とその家族が求める必要な時期よりも、だいぶ遅いと言わざるを得ないようです。

 高教組は県教委に対し、人事方針に関する要求書を毎年出し、交渉を重ねています。発表日については、高教組の様々な会議で対応を議論し、場合によっては全職員署名を取るなどして、県教委に対し、強く改善を求めていく必要があります。

【人事】異動の際の特休対応が実現

 5年にわたった問題がようやく解決しました。

 異動が発令され、引越しとなった場合に、移動日は出張と同様に勤務日として処理されますが、引越しにともなう荷作り荷ほどきを等をする作業については、これまでは年休で処理することになっていました。

 しかし年休は「 心身の疲労を回復させ、労働力の維持培養を図るとともに、ゆとりある生活の実現にも資するという趣旨」(厚生労働省)とされており、異動命令に基づく引っ越し作業が該当しないのは明らかです。

 2020年3月、高教組は県教委に特別休暇扱いとするよう求め、県教委も「特別休暇とすることができる」と回答しました。しかし現場の校長への通知がその後なされず、現場では年休扱いのままの対応が続いていました。このことについて県教委は「法的整理の検証に時間がかかった」と述べています。

 2024年度人事異動においても、この問題が解消されなかったことから、高教組は県教委に「重大な問題であり労使の信頼関係を損なうもの」として強く抗議し、早急な解決を求めました。10月、県教委は「今年度の内示までには間に合うよう通知を出す」と約束し、2月末に校長あて通知が行われ、5年間にわたったこの問題はようやく解決しました。

 この件では、現場から該当者が声をあげたこと、休暇の趣旨についての学習があったこと、本部と現場が連携をとって動けたこと、県教委との間で労使の信頼関係が重要との共通認識を最終的には持てたことなどが、問題を解決し、働く者としての権利を向上させていくための大きな力となりました。

本日、差額支給!

 初任者は数十万とか…。よかったですね。

 年度末に受け取ると、何だかご褒美のような感じになっちゃいますが、自分の受け取る分が後払いになったということですので、本当ならもっと早く支払えと怒るべきところなのかも…。

遠隔教育センター開設

 九州初だそうです。センター内に置かれ、年間を通じオンラインで授業にあたり、教員不足の穴を埋めるとのことです。居眠りをしたりPCで別の画面を見たりする生徒がいないか心配ですが、このことについて県教委は「学校判断だが当面は職員がサポートにつくなどの対応になるかと思われる」と述べています。

【人事】校長の特例任用は高校2人、特支0人、小中31人

 役職定年とならず、特例任用となって、校長を続けることになる人は2人です。役職定年は「新陳代謝を確保し組織活力を維持するため」(県教委「教職員の60歳以降の働き方について」)に導入するとされていますが、「欠員を容易に補充できない特別な事情がある場合は、引き続き管理監督職(校長)として勤務させることができる特例を設定」(同)とされています。

 県教委は希望者の中から選考し熱意があり優れていると判断したとのことです。熱意があり優れている方であれば、年齢を理由に機械的に降任させる必要はなく、生徒にとっても職員にとっても大変喜ばしいことです。

 ただ校長の中には、去年の職場アンケートにもありましたが、暴言やワンマンな運営、パワハラなどを行う人も少なからずいます。そういった方々が間違って特例任用になるようなことがあってはなりませんので、今後はこのアンケートのような職員から見た状況を県教委と共有するなどといった手立ても必要になるのかもしれません。

【人事】夜間中学への県立からの異動は2人

 県立から義務制だと研修交流扱いで、そこにいる間の賃金は少し低くなってしまいます。夜間中学はとても素敵な目標を持つ学校ですので、ここで働きたいという職員は少なくありませんが、「やりがい搾取」とならないような手立てが必要です。教師としての高い志に応えることのできるような賃金面での改善が必要です。

【人事】高校の指導教諭は新たな配置なし

 24年度は11人でしたが、2人が役職定年で降格しましたので、25年度は9人になります。主幹教諭・指導教諭は賃金が特2級という2級よりも少し高いものになります(最上位号給で月20,700円の差)。ですので、その数が増えると、その分、2級、1級の賃金切り下げが促されます。

 これらを先駆的に導入し、さらに「主任教諭」を大々的に導入した東京都では、「主任教諭」の賃金が導入前の教諭の賃金よりも低いという状況です。

 自分の賃金を切り下げられたくなければ、特2級の数を増やさないよう努めることが重要です。

【人事】主幹教諭が高校1校に配置

 職階制は教育になじみません。教育は生徒と1対1で向き合っておこなうもので、第三者の指示を受けてマニュアル通りに対応しても上手くいくものではないからです。ところが国は、職階制を強化しようとしています。その狙いは ❶上意下達のしくみをつくり、従順な物言わぬ教員をつくる ❷職階ごとの賃金格差を設け人件費を切り下げるとともに、昇任競争を促して職員を分断し、組合の力を弱める

 主幹教諭は10数年前に創設されましたが、高教組の反対を受け、高校には導入せず、特別支援学校の部主事を充てるということになっていました。しかし、国はさらに新たに「主務教諭」の導入を検討しており、長崎では主幹教諭をまず1校に置くということになりました。

 県教委は高教組に「決して上意下達をめざすものではない」「校長・教頭・教諭というラインとは別のラインになる」「急には増やさないので人件費の切り下げにはつながらない」と述べています。しかし、実際にそうなるかは職員の点検が必要です。

 人事異動の際の教育長談話は、その趣旨を「探究的な学びなど外部機関等と協働した教育活動を図るため」と述べています。それ以上のものにならないよう、職員の点検が必要です。

 具体的には、まずは起案の欄を新たに設けない、席を教頭の隣に置くなどといったことをしないようにすることが重要です。

【人事】重点課題人事はすべて実現

 本人やご家庭の事情などでどうしても…との希望のあられる方々等について、高教組は、生活を守り勤務を続けられるようにとの点から、職員団体として、県教委に状況を説明し意見を述べてきましたが、今年度の分に関しては、県教委にも理解をいただき、全員が希望通りの結果となりました。よかったです。

【高教組が重点課題人事でめざすこと】

夫婦別居解消、長距離長時間通勤の解消、子どもの養育や親の介護など家庭生活と勤務の両立を図るために必要な対応など

【人事】「挨拶」をどう扱うか?

 人事異動で転勤となった方は、転勤先の学校に「挨拶」に行くかと思います。高校の場合は「挨拶」とは言っても、実際には年間スケジュールの説明を受けたり、分掌や学年などの打診があったりしますので、出張扱いになります。しかし義務制では校長や養護教諭など一人職で引継ぎが必要な場合以外は、職専免扱いで旅費も出ないそうです。高教組は義務制に勤めておられる方からの相談でこのことを把握しました。

 義務制と高校とでは人事異動や勤務のあり方など、色々としくみが違いますので、一概に比べることはできませんが、もし高校と同じように次年度の職務についての話が何かあるのであれば、それは仕事のはずです。転勤といっても同じ市内である場合などはあまり細かな対応は不要かと思いますが、引越しを伴うようであれば、やはり出張扱いにすべきではないのかな?と思います。

 高教組はまずは状況の把握に努めたいと思います。義務制の方でもしお時間のあられる方は、メニュー「本部に送信」→「諸連絡」からご連絡いただけないでしょうか? 

スシローが世論誘導に必死なようです

 「Business Journal」なる使用者向けのサイトが、「スト破りはロックアウトより”優しい”対応」だとする企業法務弁護士の見解を紹介してスシロー会社を擁護しています。 他社メディアと異なりこの「メディア」からは一切組合への事実確認や取材問い合わせはないそうです。自分のところで働く者を家族と思えないような経営者は、ローです

スシローの行動は至極、当たり前、顧客満足優先か…ストの店舗に社員派遣し営業 | ビジネスジャーナル

【人事】校内人事に関わる職場要求書

分会長の皆さんへ 11日の発送で、この要求書ととりくみの依頼文書を併せて送りました。13日(木)に届きます。要求書に必要事項を記入の上、校長に提出し校長交渉をお願いします。あまり日がありませんがよろしくお願いします。発送する分はここに掲載のものと同じですので、ダウンロードでご対応下さい。年度末のバタバタの中、このホームページ上では「人事異動の内示に関わる職場要求書」と分散依頼になってしまい、すみません。

ここには職場に関するすべての人事異動関係の要求書を置いています↓

【人事】ある分会より職場交渉の報告

 17日に組合員全員で協議して全員で三役と昼休みに職場交渉をしたそうです。人事の要求書2つとも手渡したとのこと。分会長は「結果的に良かった」「頑張りました!!」「(本部の)後ろ盾があるので強気で行きます!!」と感想を述べています。

 他にも要求書を出した分会、交渉をした分会がありましたら、どんな状況だったかを👇教えてください!

Googleforms職場交渉を教えて!

【人事】分会長の皆さんへ

 総特発20号整理144号でもお伝えしましたが、「夫婦別居」「長距離通勤」「家庭や本人の特殊事情を踏まえていない」など「納得の得られない人事」「不当人事」だと思われるケースが分会で発生した場合は、本部に急ぎ報告してください。該当者から相談を受けた場合は、寄り添って励まし、丁寧に状況を聞き取ってください。高教組が力になるから大丈夫と伝え、安心されるよう努力してください。

 撤回を求める(人事委員会への提訴)ということになりそうな場合で、該当者が組合員でない場合は加入を勧めてください(県の制度上、組合員でないと組合は動くことができません)。

DX先進国では…

 フィンランド、デジタル教科書から紙の教科書復活「歓迎」 10年前一人一台端末を導入し、パソコンを使った授業 。「子どもの集中力が低下し、短気になるといったことが、そのころフィンランド全体で問題化した。」 日本の学校でも似たようなこと起きてませんか?

非正規がストをやる勇気

「首を切られるかもしれない」その不安に立ち向かってストを行う。自分のためだけではなくみんなのためにも。そう思うからこそ勇気が出る。そしてその勇気は正社員の賃金も上げる。未来を切り拓く者の勲章はこの方々のものです。

スシロー、非正規従業員が賃上げ求める「ストライキ」相次ぐ…3月に入って全国6店舗「時給1200円にあげて」(弁護士ドットコムニュース) – Yahoo!ニュース

2人担任制の場合の「担任手当」について

 「2人担任でも担任手当は1人分しか措置しない」と文科省は全教との交渉で回答しました。クラスの数(高校は40人)で計算し、それ以上に担任がいたら、県で独自にどうにかせよとのことです。40人のところを20人の2クラスに分けている場合も1人分しか出さないそうです。このことは、他の手当を県が独自に削るよう促す圧力になります。

 担任手当は、教育を個別的なもの、短期的なものととらえ、職員の分断につながるものですから、全教・長崎高教組はその導入に反対です。手当ではなく基本給の引き上げが重要です。

教員特別手当を3分の2に減らす計画が判明

 人材確保法に基づき、教員の人材確保のために支払われる教員特別手当ですが、現在の3分の2に減らす計画でいることを、文科省は全教との交渉の中で明らかにしました。

 人が足らないと言っているのに、人材確保を3分の2に後退させる。文科の動きは理不尽そのものです。

教職調整額、幼稚園を除外する計画が判明

 文科省は、教職調整額を10%に引き上げるとしていますが、幼稚園教諭は除外し引き上げないつもりであることを、全教との交渉で明らかにしました。「平成27年の子ども子育て支援新制度で先に処遇改善をおこなったから」というのがその理由だそうですが、何を言ってるのかよくわかりません。

 教職調整額は、教育労働が他の労働と比べて特殊であること、つまり力量向上のために私的な時間を使うことがあってそれは計測できないということを踏まえて支払うもので、これは幼稚園も小中高校も、特支も、全ての教員に共通するものです。幼稚園の残業時間が小中高特支より少ないのは事実ですが、教職調整額は残業代ではないのですから、除外は不当な差別です。

 文科省がこのような計画を立てる理由の一つは、幼稚園教諭の組合加入率の低さにあります。組合がなければ誰も文句を言わないので何をやってもよいということなのかもしれません。ですからこの計画を阻止するには、組合に入ることが大事です。ちなみに長崎高教組は高とはいえ、どなたでも参加可能です。ぜひご加入ください。