教育には余裕が必要です。


当事者である教職員が長時間過密労働の実態を訴え、社会に問題を「見える化」することが目的です。
全教は3月11日に文科省と交渉をしました。教職員は時間外労働に関する労働基準法の規定が適用除外されますが、休憩時間は除外されません。校長が休憩時間を与えなくてはならないことは昨年の裁判でも明らかにされました。文科省は休憩時間に関して労基法の規定を遵守すると述べ、各県教育委員会に対し、授業を担当していない時間に休憩時間を割り振ること等を周知しているとのことです。養護教諭などは昼休みこそ忙しかったりしますので、4校時や5校時を休憩時間とすることは合理的といえます。
休憩時間一斉付与の原則がありますので、そこは整理が必要です。
文部科学省は3月9日、2024年度(令和7年度)公立小中高校教諭の勤務状況に関する調査結果「令和7年度教育委員会における学校の働き方改革のための『見える化』調査」を公表しました。調査は、都道府県、政令指定都市、市区町村の計1804教育委員会を通じ、出退勤システムなど各学校が把握する客観的な勤務時間データから集計しました(自宅への持ち帰り状況を把握している教委は43.0%)。2024年度の月平均の時間外勤務を調べたところ、45時間を超えた教諭の割合は、小学校22.2%(前年度比2.4ポイント減)、中学校39.5%(同2.9ポイント減)、高校27.4%(同0.8ポイント減)、特別支援学校7.4%(0.5ポイント減)で、いずれも減少しましたが、依然として高い水準にあります。
1ヵ月の平均残業時間を回答可能な教育委員会の数値から算出したところ、小学校30.6時間、中学校40.4時間、高校33.4時間、特別支援学狡20.5時間、過労死ラインとされる月80時間超は小学校1.3%(前年比0.3ポイント減)、中学校7.4%(同0.6ポイント減)、高校5.6%(同0.1ポイント改善)で、依然高止まりしています。文科省は、残業時間の上限を月45時間、年360時間と規定。2029年度までに月45時間超の教員をゼロにし、30時間程度に減らすことを目標に掲げています。
水泳やボクシング、空手などあまり競技人口の多くないスポーツは、地域の団体で普段は練習をし、試合の際には高校の代表として参加するというケースがよくあります。そのような場合、顧問は主に引率が仕事になり、分掌や学年等の関係で他の業務の負担が重い職員が充てられるケースが多いです。その職員が忙しくて引率も難しいという時には、他の同僚が善意で代わってやったりもしますが、これは当事者間でのみ行うのではなく、事前に事務室に相談しておいたがよさそうです。
週休日に引率すれば勤務の振替か、手当支給かのいずれかになりますが、いずれもその対象は、県の規則では「任命されている職員」となっており、他の者が引率をしても無償労働ということになりかねません。これについては校長が、その日だけ限定で任命すれば可能ではないかと思われます。

税金を減らし競争を強化するべきという新自由主義の思想下で、公務は軽視され、2000年代以降特に公務員リストラが強まりました。この間、富裕層や大企業の課税は軽減される一方で、国民の大多数にとって負担の重い消費税は増税されてきました。そして公務の職場は忙しくなり、公務員の賃金は抑え込まれてきました。
学校においては少子化が進行していますので、職員数がそのままなら私たちの仕事は余裕が生まれるはずですが、40人で1学級という基準はそのままで、学級数に応じて職員が配置されるので、学級・学校の減少とともに職員も減らされ、小規模校になるほど生徒数に対する職員定数の割合が低くなるので、実際はますます忙しくなりました。
新自由主義を日本よりも早くに導入した欧米では、間違いだったとの指摘がなされており、公務の再建へと進んでいます。日本もその方向に早急に転換すべきです。
祝日(祝日法による休日)と年末年始の休日(12月29日から1月3日)には、特に勤務することを命ぜられる者を除き、勤務することを要しない。
「特に勤務することを命ぜられる者」とは、宿直をはじめ、どうしても勤務しないと組織が回らないのでやむを得ず勤務させる者のことを言います。
教員には残業代を出さず固定額の教職調整額を出すことになっていますので、残業抑制の措置として、特に時間外労働の制限が規定されています。
24時間営業ではありません。
8時始まりなら、4時半まで
8時15分始まりなら、4時45分まで
8時半始まりなら、5時まで
が、所定の勤務時間です。
教員にも私生活があり、家族がいます。
教員に何でも頼るのはもうやめにすべきです。
教員は「聖職」などとかつては祀り上げられたりもしていましたが、
お気づきのように
教員は神様ではありません。
ただの人です。
よい睡眠を取り、よい私生活を送る権利が、
教員にもあります。
教育と学習は相手を尊重し合ってこそ成り立つものです。
教員を奴隷のように扱っていて
よい教育を実現できるはずがありません。
裁量労働制は何時間働かせても8時間とみなすというもので、使用者は残業代を払わずにすみます。そのような裁量労働制を「働いて×8」の首相が、拡大しようとしています。ですから労働者なら当然反対すべきです。奴隷や家畜なら反対しなくてもいいでしょう。
裁量労働制は、何時間働いても8時間以内とみなすというもので、時間外労働を帳面上ゼロにし、残業代を払わず、働かせ放題にするというしくみです。労働組合としてそのような演説は受け入れられません。
スポーツ庁と文化庁が共同で設置する、部活動の地域展開に関する諮問機関「部活動の地域展開・地域クラブの推進等に関する調査研究協力者会議」は、25年6月より12月まで10回開催されました。10月の第8回会議では「部活動改革及び地域クラブ活動の推進等に関する総合的なガイドライン」の骨子が示されました。そこには「中学校の教師だけでなく、小学校の教師(体育科教員を含む)、さらには、高等学校・特別支援学校の教師、事務職員など幅広い者が、その希望に応じて、円滑に兼職兼業を行うことが出来る環境を整備することが重要」とされています。「希望に応じて」の部分が、実態のあるものでなければ、教職員の長時間過密労働を自発的なものとごまかし問題をさらに深刻化させることにもなりかねません。
12/22、スポーツ庁・文化庁は、2026年度からの部活動改革及び地域クラブ活動の推進等に関して、国としての考え方を示すものとして、新たに「部活動改革及び地域クラブ活動の推進等に関する総合的なガイドライン」を策定しました。

全労連公務部会・公務労組連絡会は12月11日夕方に「財務省前要求行動」を実施しました。公務・教育現場の人員増と予算確保をもとめて、横断幕などでアピールし25秋年闘争ビラを配布しながら70人が参加しました。全教からも多くが参加しました。
教職員組合共同闘争推進連絡会九州ブロックは、「九州キャラバン」として、11月19日に、新日本婦人の会や高校・障害児学校退職教職員の会とともに、県教委・知事部局との交渉を行いました。全教北九州よりブロック代表も出席してくれました。
長時間過密労働の縮減、教職員未配置の解消、給特法改定に伴う諸問題、講師の2級適用、学級規模の縮小、小・中での全県学力テストの廃止・見直し、タブレットの個人負担、トイレへの生理用品の配置、高校生の就職支援等について、議論を交わしました。
高教組は「業務改善アクションプラン」での月の超過勤務が45時間以上をゼロにする目標年度が25年度であることを指摘し、なぜできなかったか、今後の改善の手立ては何かと質しましたが、県教委からの十分な回答はありませんでした。
2025年11月12日、中央教育審議会初等中等教育分科会「教師を取り巻く環境整備特別部会」は下記の緊急声明を発しました。①中学校35人学級に向けて教諭の定数増、②不登校や多様な教育課題等に対応するため養護教諭と事務職員も定数増、③学校を支えるスタッフ(教育業務支援員、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー等)の配置充実、部活動の地域展開のための財政措置などの実現を政府に求めています。


全教は毎年5月と10月に未配置状況調査を行っていますが、毎回全国で数千人の未配置が確認されています。5月調査で未配置の学校が、10月でも未配置のままになっているケースは多く、人手不足は深刻です。非常勤講師での対応が多くありますが、この場合、担任や部活動はカバーされないので、現場の負担は重く、根本的な解決とはなりません。
全教は10月に全国の組織を通じて時間外労働実態調査を行いました。それによると70%が平日に持ち帰り仕事を行っており、75%が土日に仕事を行っています。平日の持ち帰りの時間数を1時間ごとに区切った聞いたところ「4時間以上」が最も高い割合を占めています。
10月31日、25年度第2回賃金権利確定交渉を行いました。具体的項目のうち特に重点部分についてやりとりしました。
【主務教諭・教員特別手当の職務別支給】私たちの組合は教育に及ぼす多大な問題点を指摘し、本県に導入しないよう求めました。→このことに対し県教委は「もう少し研究が必要」としつつ、「今後というか決めていきたいなという風には思っている」と回答しました。
【常勤講師の2級適用】私たちの組合は、常勤講師について総務省の通知を踏まえて2級とするよう求めました。県教委は見直しは考えていないとしつつ他県の状況を把握したいと回答しました。
【通勤手当】私たちの組合は、本県では通勤での自家用車の利用が多いことを踏まえて改善を求めました。また駐車場に関する分についての新設を求めました。県教委は検討していると回答しました。
【先読み加配】産休取得が分かっている場合に年度当初より人員を加配するいわゆる「先読み加配」について、私たちの組合は他県の状況を示して本県でも導入するよう求めました。県教委は「できればいいなと思う」「検討させてほしい」と回答しました。
【ICT担当者の業務過多問題】私たちの組合は、教員の本来業務ではないと指摘し、業務支援員の増員を求めました。県教委は国の現行制度では困難と回答しました。
【宿日直手当】私たちの組合は舎監の業務の実態を示し増額を求めました。
詳細及びこの他のやりとりについては、中央委員会の議案書に掲載しています。組合員の方はそちらでご確認ください。
政府・財界は労働基準法の核ともいうべき労使対等の原則や労働時間規制の解体を狙っています。「適用除外」を意味する「デロゲーション」という言葉が、厚労省や経団連での議論の中でさかんに用いられています。これは使用者側が労働者側の代表(使用者側が任命できる)との間で合意すれば、使用者に対する労基法の規制を撤廃できるとするものです。
高市首相は10月21日の内閣発足直後、厚生労働大臣に労働時間の規制緩和を指示しました。自身は「ワークライフバランスを捨てる」と宣言した首相の指示でもあり、大きな影響を及ぼすことは必至です。今後具体化の動きが現れないか注視する必要があります。
全労連は使用者が1日に働かせる時間を7時間に規制する「1日7時間労働制」の実現を求めて運動を開始していますが、これを大きく広げていく必要があります。
10月24日、25年度第1回賃金権利確定交渉を教育長出席の下で行いました。本部の他、青年部長も参加しました。
人事委員会勧告に沿った大幅改善とともに、実習教員の呼称改善や、「持ち帰り業務の実態把握と縮減に向けた取組を行う」との回答がありました。
休憩時間に業務があるのは労働法制に反するとの私たちの指摘に対し、教育長は「休憩時間に会議を入れるということは絶対にやってはならない。管理職に徹底していく」と回答しました。
また空調の設置拡大が必要との私たちの要求に対し、教育長は「夏の体育館は空調なしには使えないような状況。設置は喫緊の課題」と回答しました。
生徒の実績や中学生の獲得での学校間の競争をなくすべきとの私たちの要求に対し、教育長は「不要な競争を煽るのはなくしたい。生徒を取り合うのは余分な仕事。定員割れでも少人数学級で手厚い教育ができるのであればそれで構わない」と回答しました。
年休取得時に管理職が「体調が悪いのか」などと聞くケースが未だある問題について私たちの組合は「心配であれば別の機会に聞けばよい」と指摘しましたが、教育長は「大事な指摘」と回答しました。
長時間過密労働解消のための人員増を国に働きかけよとの私たちの要求に対し、教育長は「皆さんの声を国に届けるのが私の役割」と回答しました。
この他にも重要な動きが何点かありますが、ネット上では公表できない内容のため、組合員の方は中央委員会の議案書にてご確認ください。
組合は、教職員不足の影響を把握し、近々行われる県教委との交渉の際に活用して、長時間労働の縮減に役立てるために、アンケートにとりくみます。
→Googleフォーム(アンケート入力画面)
10月30日(金)までにお願いします。
10月10日、県教委は高教組会館に来局し、一人一台端末の保護者負担化について説明を行いました。委員長が応対しました。
県教委は保護者負担化の理由として「8月の文科省概算要求に財政措置が含まれなかった」「現場での故障も非常に多くなっている」と述べました。高教組から質疑を行い、県教委の回答を踏まえて意見交換を行いました。県教委が示した主な点は以下の通り。
〇26年度の2・3年生は貸与。
〇端末は文科省の規準を踏まえる必要がありスマホは不可。
〇端末は県で一括購入し価格を抑えたい。
〇価格は、先行実施している沖縄県では4万7,300円~8万1,850円。
〇経済的に厳しいご家庭には公費端末の貸与を考えている(販売用と同じ機種)。
〇高等学校入学時の奨学金を新たに創設することも検討。
〇貸与は入学者数の10数%は準備したい。
〇個々の端末へのフィルターはかけない。学校ネットワーク上のセキュリティを強化する。
〇授業の中の一部ででも使っていただくようお願いしたい。
〇教員の端末は更新予定。
高教組は、そもそも個別端末を使うことで学力は落ちていると指摘し、パソコン教室での対応で十分だと主張しました。県教委は、疑問の湧いたときにすぐに調べられることは非常に便利であり、それが学ぶ気持ちにつながると回答、また小中学校でやってきたことを高校で途切れさせるわけにはいけないと述べました。
ある方がご自分の意気込みを語っておられますが、周りの方々、特に議員の黒子としてあらゆる議案や国会答弁のシナリオを作成し、資料を準備する霞が関の公務員たち(0時を回っても働いている方々)は、どう思ったことでしょうか?また過労死の遺族の方々もどう思ったことでしょうか?
人の上に立つ方は、ご自分がどんなに嬉しい時でも、常にみんなのことを考えて、慎重に行動していただきたいものです。


10月6日、長崎県人事員会は知事と県議会議長あてに 、職員の給与等に関する勧告を行いました。
長崎県職員の給与引き上げを勧告 平均月額を1万円超…県の支出は58億7千万円増の見込み 県人事委(長崎新聞) – Yahoo!ニュース
10月1日、長崎県高等学校教職員組合は、県教委に、下記の要求書を提出しました。今年も教職員の要求が少しでも実現できるよう、頑張ります。
9月19日、長崎県公務共闘は、25人事委員会勧告に向けて、人事委員会と交渉を行いました。公務共闘は、①生計費準拠と物価高を上回る賃上げ、②自家用車通勤が多い本県の実態に合わせた通勤手当の改善、③長時間過密労働の是正、④再任用者の賃金・一時金の改善の4点を中心に要求し交渉しました。
②では、人勧での駐車場利用等の通勤手当新設の動きがある中で、長崎商業職員の置かれている県立学校との間の不公平な差別待遇との矛盾についても指摘し、問題の解決を要求しました。
③では、教職員の出退勤記録簿の記入の際に多くの職場で管理職が忖度を求めている実態を示し、労働基準監督機関として、県教委に正確な実態の把握と、必要な人員配置を行うよう働きかけることを要求しました。


中央教育審議会初等中等教育分科会「教師を取り巻く環境整備特別部会」は、8月19日、いわゆる「業務の3分類」の改定案を示しました。教諭においては一定の負担軽減につながるものの、その業務を事務職員や実習教員などに置き換えることが促されており、人を増やさなければ同僚性に支障をきたす結果となり、そのことは逆に負担を増やすことにもなりかねません。教職員定数の抜本改善が必要です。

7月25日午後、国会近くの星稜会館に移動し、学習総決起集会。公務賃金の情勢と課題を学び合いました。2階席まで数百人が参加‼️最後は「団結ガンバロー」で決意を固め合いました😃

7月25日、えがお署名の提出に続き、人事院前に移動し、他の公務労組と合流。全国から集まった公務労働者500人が、人事院の玄関からそこにつながる道路、向かいの公園までを埋め尽くしました‼️各組織マイクリレーでの街頭要請を行い、続けて代表団が「人勧署名」を提出し、交渉を行いました。

全国から多くの教職員が文科省玄関前に集まって集会。長崎からは赤と黄の2本の旗が立ちました。この後、えがお署名を提出し、交渉しました。署名の全国での集約数は90,005筆でした。

6月30日は一時金の支払い日です。
昨年度の交渉の結果、6月分の月数は次の通り改善されました。
一般教職員・会計年度任用職員(0.05月増)
期末1.250月 勤勉1.050月基準
再任用職員(0.025月増)
期末 0.70月 勤勉 0.50月基準
上記の内容は、労働条件の変更ですので、管理職は教職員に連絡する必要があり、朝会で事務長から伝えることが一般的です。しかし最近は連絡のない職場もあるとも聞きます。
ほとんどの職員が口座振替であるため支払うという感覚が薄れているのかもしれませんが、教職員は自動的に働いてくれるロボットではありません。支払うという意識が雇う側には必要です。
なお、「ボーナス日」を「ノー残業デー」と設定している職場は多いかと思います。せめてこの日ぐらいは、との思いで設定しているのは重々承知ですが、「この日だけは早く帰ってよい。早く帰れるものなら…」というような現状になってしまっているのは、早急に是正されるべきです。毎日当たり前のように時間外労働を重ねて、残業代も支払われず、この日だけご褒美として定時に帰ってよい(帰れるならば)ということになってしまっているという、古代ローマ帝国の奴隷制度のようなしくみでは(ちなみにローマでは教師は奴隷でした)、教職員のなり手はますます減っていくのではないでしょうか?
第96回定期大会で決議しました。 国語科教員である島原支部長が朗々と読み上げました。
長崎県高等学校教職員組合は、すべて教職員の長時間過密労働の解消を求めるとともに、本県での諸手当等の改悪と主務教諭の導入に反対してこれらを阻止するため、団結して奮闘します。