25春闘人事委員会交渉

 私たちの組合も加盟する公務共闘は、4月22日、人事委員会と春闘交渉を行いました。

【賃金】人事委員会は、「今年の民間春闘では昨年度以上の大幅改善が進んでいると聞いており、関心を持っている」と回答しました。
【比較対象企業規模】差別なく全員を1,000人以上とするべきとし、人事院や全人連(全国人事委員会連合会)等と協議するよう求めました。人事委員会は、「協議を行う場があれば内容を検討したい」と回答しました。公務共闘は「調査は人事院と人事委員会が共同で行っており、場の設定については人事委員会から働きかけるべき」と求めました。
【新人事評価】公務共闘は、人事院等が評価の前提とする「透明性・納得性・客観性の確保」が、特に教育現場においてはまったく存在しておらず、これを実感できる者は誰もいないとして、中止するよう県教委に働きかけることを求めました。人事委員会は、「透明性・納得性・客観性を確保する必要性がより一層高まっている」と回答しました。
 公務共闘は、教育労働は生徒に直接向き合って行うもので、実際に対応する教員に多くを任されており、管理職が内容を細かく評価できるものではなく、このような制度はなじまないと指摘しました。
【労働時間の監督機関として】公務共闘は、人事委員会が監督機関としての責任を果たし、その結果として各任命権者に人員の確保を働きかけることを求めました。人事委員会は、「長時間労働の是正は、健康保持、ワーク・ライフ・バランスの推進、公務能率の向上、人材確保の観点から非常に重要な課題」とし、「昨年度も知事部局や警察、県立学校の6事業所(3部署×2事業所)について実地調査を行った。今年度も把握に努め助言指導を行いたい」と回答しました。増員については「各任命権者が行うべきだが、要望は人事院に伝えたい」と述べました。
【会計年度任用職員の雇用の継続】人事委員会は「本県では公募によらない採用を連続4回と定めているが、今後必要があれば任命権者と協議を行いたい」と述べました。
【再任用制度の抜本的改善】年金が併給されない状況において、現在の再任用制度は生計費を十分にまかなえるものになっていないとして、公務共闘は、再任用職員の賃金の大幅改善、特に一時金の支払い割合を正規職員と同等とすることを求めました。人事委員会は「国と同じ取扱いである」「長期継続雇用を前提としたものではなく現に就くポストに応じたシステム」「民間の水準や生計費の状況、定年前職員の給与との関係を総合的に勘案している」と回答しました。

千葉県では講師を4月から2級に

教諭と同じです。今年度の交渉で勝ち取った成果です。長崎はまだ1級です。2級は関東では多く、全国的にも増えつつあるようです。同じ仕事をしているのであれば同じ級であるべきです。当たり前のことです。

講師を2級としているのは千葉を加えると、10道都県9政令市(25年3月現在)。 北海道、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、静岡県、愛知県、広島県、山口県、札幌市、さいたま市、横浜市、川崎市、相模原市、静岡市、浜松市、名古屋市、広島市。

司書部専門委員会が交渉

 3月11日、司書部専門委員会が交渉を行いました。専門委員長は「司書がいるのといないのとでは教育効果が大きく違う」「司書がいることで主体的に学ぶ力が身につく」と詳しい資料をもとに訴えました。専門委員で司書教諭の組合員は「司書の専門性を高め、待遇を改善することが、学校図書館にとって必要」と訴えました。

 県教委は「本は人間性を磨くツール」「司書が配置された学校はいい教育ができていることを理解している」「私たちも司書を増やしていきたいという思いはある」と応じました。しかし「長崎県は小規模校が多い」「財源が限られているので」と述べ、改善は容易でないと回答しました。

 高教組はこの場で示した現場の訴えを、財政課にそのまま伝えるよう求めました。

 また5年経過となる司書について、民間と差別のない扱いを行うよう求めました。

 交渉の詳しい内容については高教組新聞でお知らせします。組合員の方はそちらでご確認ください。

非正規春闘

春闘2025 非正規雇用の賃上げどうなる 正規雇用との賃金差とは?「非正規春闘」の取り組みは? | NHK

 非正規春闘というと、教職員の多くの方々は、自分には関係ないと思うかもしれませんが、そうではありません。非正規職の賃金が上がれば、正規職の賃金も上がります。労働者は団結が力です。正規職のみの運動から脱却することは、日本の労働組合の大きな課題です。

大幅改善の回答を複数引き出す(会計年度任用職員交渉)

 1月22日、会計年度任用職員の交渉を行いました。事務現業職員部と本部が出席しました。賃金、権利双方の面で大幅改善となる回答を複数引き出すことができました。県人勧に沿った部分の他に、昨年度の交渉で強く要求していた分についても、要求通りの回答がなされました。 課題はまだまだ多くありますので、そこは今後さらに詰めていくことになります。 条例改正前なので、回答の内容を一般公開することはできませんが、組合員の方々には次週に高教組新聞でお知らせします。

千葉県では講師が2級に

 千葉県では今年度の確定交渉の成果で、講師の賃金が1級から、正規教員と同じ2級になるそうです。周りの東京、埼玉、神奈川は早くから2級だそうです。考えてみれば同じ労働をしているのですから、別の級であるのはおかしなことです。長崎も早く2級になるよう、運動をしなくてはなりません。

ベテランが不合格

経験豊富で指導力のある人ほど正規になれない。教育委員会はそういう人を一定数、非正規のままキープしておいて、いつでもどこにでも自由に異動させられる持ち駒として使いたいのでは?

ベテラン教師が不合格になる採用試験の大疑問 「年齢構成の平準化」という理不尽なバイアス | 「非正規化」する教師 | 東洋経済オンライン

経験ある講師を優遇すべき

 代替の講師は「来年は産休が復帰するから」で毎年学校を転々とせざるを得ない状況が続いていますが、採用試験において、教職経験はどの程度考慮されているのか? 経験ある講師をもっと大事にするべきです。

定年延長、再任用フル、常勤講師の比較

 固定ページ欄の 「資料」にファイルを置きました。24県人勧がそのまま実施されたと仮定した上でのものです。再任用者の賃金、手当が、運動の成果でだいぶ改善されました。しかし一時金の割合が大きく落ち込んでいるため、依然として常勤講師との逆転状況が続いています。

 高教組は定年延長後の不当な賃金抑制に反対し、それよりもさらに低く抑えられている再任用者の賃金改善を要求しています。また、若年層も含む講師の賃金改善についても要求しています。

 高齢層の賃金抑圧は、50代のフラット化、昇給停止問題と連動するものですが、そもそも教育労働においては経験やゆったりとした余裕ある対応が重要であり、そのことも踏まえた賃金体系であるべきです。

 また、日本は子どもの養育費が諸外国と比べて高く、これをカバーしてきたのが年功序列型賃金でした。養育費の高さはそのままにフラット化だけを進めれば、子どもたちの教育権が制限を受けることになります。そのあたりも含め、よりよい賃金制度のあり方を考える必要があります。

教育に臨時なし。

 片方では、民間の未経験者を試験もなしに採用し、片方では何年も教職経験を積んだ者を採用しない。どういうことなんでしょうか? やる気のある、優れた人材を、安上がりな労働力、雇用の調整弁にする文科省、県教委、この国の教育行政は間違っています。

どんなに慕われても…1年で代わる先生たち 学校で増える非正規教員の実態 | 毎日新聞

20年前とエライ違い

 20年前には、教科によっては20倍なんて倍率もありました。「もう10年近く期付やってるけど受からない」などという声もあってたほどです。高教組は「もっとたくさん採用すべき」「何年もやってる人をなぜ採用しない」と言ってきましたが、県教委は「教育の質の維持もあるから」と拒んでました。

 さてそのあたりふりかえって、間違いは間違いと認めて、新しいスタートを切ってほしいものです。

教員採用試験 受験者数が減少 試験に合格しても辞退者相次ぐ 追加募集の自治体が12に | NHK

全国学校現業職員研究集会

 7月20、21日に神戸市で開催。長崎からも参加しました。主に非正規化や民間委託等の問題について学習を深めました。正規職の寄宿舎の調理員から1日3食150食ほどをつくらなくてはならず人手が足りてないとの状況が報告されるなど、公費削減が労働者に多大な負担を強いている実態が示されました。