特支調整額の長崎県での削減に反対

政府案 27年1月1/4減  28年1月1/4減 →半分に

 25年4月に文科大臣は特支学校・学級等の教員に関する「給料の調整額」の削減方針を表明しました。現行3%を27年1月に2.25%、28年1月に1.5%とするとのことです。教育の地方分権により決定は各都道府県・政令市に任されますが、財源は国が握っているので、各教育委員会はこれに倣うことが予想されます。すでにいくつかの県では今秋の賃金権利確定交渉で具体的な提案がなされています。
 長崎では級ごとの基本額に調整数を乗じ定額ですが、調整数を現行1から27年1月に0.75、28年1月に0.5との計画を検討するであろうことが予想されます。特支学校高等部であれば27年1月に2715円マイナス、28年1月に5550円マイナスです。調整額は基本給に含まれるとされ、様々な手当等の算出基礎となっていますので、その削減は大幅な収入減となります。
 文科大臣は削減の理由として「インクルーシブ化が進み、特支学校・学級の特殊性が弱まった」と述べていますが、インクルーシブ化は、必要な施設設備が十分でないこともあって、地方では進んでいないという実態もあります。記者からの「教職調整額引き上げの財源ねん出のためか」との質問に対し文科大臣は「そうではない」と回答していますが、財務省から効率化を迫られ、引き上げの予算を確保できていない実情もあります。教員特別手当と同様で、財務省にアピールするための材料としての削減であることは明白です。
 調整額や手当は専門性の対価であり、それを財源調整の材料として使うことは許されません。教職調整額の引き上げは別に財源を確保して行うべきです。
 私たちは、特支調整額の削減に反対です。

特支教員、「給特法等改定案」が成立すると、月3,500円の減額

全教が、1%を3000円換算とした前提で試算。実際は増額する基準日と減額する基準日が異なるが、増減をわかりやすくするための概要として作成したもの。

◆「教職調整額」 4%から5%へ増額,1年1%ずつ増額 +3000円  

◆「教員特別手当」 1.5%から1% へ削減     -1500円

◆「給料の調整額」※ 2026年2027年で半減 およそ  -5000円

◆「担任手当」  特別支援学校、特別支援学級にはつかない 0円

計 -3500円

反対のオンライン署名

「担任手当」の実際

「担任手当」(教員特別手当の担任加算)は3000円とされますが、教員特別手当を3分の1削ってその分を回すので、実質のプラスは1,500~2,000円ほどになります。養護教諭や実習教員、特支の教員には、「担任手当」は出ませんので、1,000~1,500円のマイナスになります。

採用2年目で担任をしても出すとのことですが、そのフォローにつくベテランの副担任には出さないとのこと

また担任といっても、小1から高3までそれぞれ仕事はかなり違いますので、ひとくくりに担任として加算する根拠は薄弱です。

二人担任の場合ですが国の財源は一人分なので、等分にするつもりではと予想されています

教職調整額を1%上げるとしているので、そうなればマイナスもカバーされそうではありますが、そもそも教職調整額は長時間過密労働の穴埋めとされているものです。給特法改定の一番の目的は長時間過密労働の解消であったはずなのに、いつの間にかそのことを棚上げし、その穴埋めだった教職調整額引き上げも値引きするというのは、ひどい話です。このような改定を許してはなりません。

どうしてメディアは問題点を報じないのでしょう?

 教員特別手当の減額とか、特別支援学校の調整額が減じられることとか、教員を増やさずに時短を求めていることとか、色々あるのに、指摘しないのは、ジャーナリズムの力の衰え、政府広報局化と言わざるを得ません。

処遇改善へ 教員の給与上乗せ 給特法改正案審議入り(テレビ朝日系(ANN)) – Yahoo!ニュース

調整額を減らす計画が明らかに

 特別支援学校の教員(栄養教諭除く)や特別支援学級を担当する教員等に対して、その勤務の特殊性に基づいて賃金の上積みを行う「給料の調整額」(注 教職調整額とは別物)を、2026年度以降に減らす方向であることを、文科省は全教との交渉で明らかにしました。理由は教職調整額の10%増額の財源づくりのためだそうです。一時金にも関わってくるものであり、人件費の中の少なくない部分を占めるものですので、大きな減らし方を検討しているであろうことが予想されます。障害児教育部を中心とした運動で反対世論を早急に大きく作り上げることが重要です。

 

担任手当3,000円?財源は全員からマイナス。

 政府予算案です。教員特別手当に格差を設けるとのこと。養護教諭と実習教員は全員が無条件にマイナスです。一般の教諭で担任をしたくても家庭の事情などでできない人もいます。そういった方々も全員マイナスです。全員で減らして原資をつくり担任に回すのが「担任手当」です。そういうしくみを担任は素直に喜べるでしょうか?

 また全員一律に減らす分のマイナス額は最大2,000円と言われています。2,000円であれば、担任やってわずかに月1,000円のプラスです。日割だと50円ほどにしかなりません。物価がこのまま上がり続ければ実質賃金は下がりますので、数年後には担任をやっても今より実質マイナスになっているかもしれません…。

処遇を改善し改悪する

 削減は教員特別手当あたりか? 片方をあげて片方を下げる。それではプラスマイナスゼロ。教員を朝三暮四の猿扱いしているのでしょうか。そもそも教職調整額は残業代ではなく、教員の特殊性にもとづく対応です。子育てや介護で早く帰らないといけない教員も家で教材研究をしてたりするわけで、そこを削ったら、仕事と家事の「ダブルワーク」をしている人は賃金が下がります。左上にある通り本末転倒で、教員にとって七転八倒の内容です。石破さんには出てきて説明してもらいたいところ。10時間ぐらい話をしましょうか。

時和特別支援学校開校(障害児教育部)

県立時和(ときわ)特別支援学校が4月9日に開校しました。開校式には知事、県教育長、時津町教育長など多くの来賓が出席し、子どもたちが新しい校歌を披露しました。松尾分会長(障害児教育部長)は、「新しい学校」「新しい校歌」を楽しみに学校に通ってきている子どもたちのためにも、教室不足の解消など学校の施設設備の改善を求めて引き続き組合で運動をしていきたいと決意を語っています。