長崎鶴洋高校と福岡、山口の水産高校は共同で水産実習船を運航しています。この船は福岡県が所有し、その乗務員は3県からほぼ同数で構成され、長崎、山口の乗務員は福岡県に派遣される形になります。その賃金など勤務条件の多くは各県の基準に基づきますが、旅費については福岡県の基準に基づくとの決まりが3県の県教委内部でつくられています。今回、国家公務員における旅費の基準が変更され、これに準じて福岡県の基準も変更されました。実習船の場合、航海中は旅行扱いになるので、旅費の変更は受け取る月額の大きな変更をもたらします。それは職階によって増減があり、難しい判断となりますが、少なくとも組合がある県で交渉なしに決めてよいものではありません。
この案が福岡県の知事部局から福岡県教委に知らされたのが1月末で、福岡県教委は2月頭に長崎県教委に伝え、長崎県教委が長崎高教組に概要を伝えたのが2月14日、 詳細を説明に来局したのが19日です。 福岡県には組合がないので、交渉が行われず、そのまま議会にかけられ、20日に採決、条例として成立しました。
現在、当事者である乗務員は、実習のためハワイにいます。ですので交渉を行いたくても行えません。4月からの旅費支給ということで、福岡に合わせようとするならば、長崎でも交渉なしに議会に上げることになりますが、それは労使の信頼関係を破壊する行為だと言わざるを得ません。本部は山口高教組とも連絡をとり対策を検討しています。
高教組は、19日の説明の際に県教委に、①三県の県教委間の連絡と情報共有を徹底することと、②今後三県合同での交渉の場を新しく設けることの2点を要求し、県教委は①については努力すると②については検討すると約束しました。