25年度第2回賃金権利確定交渉

 10月31日、25年度第2回賃金権利確定交渉を行いました。具体的項目のうち特に重点部分についてやりとりしました。

【主務教諭・教員特別手当の職務別支給】私たちの組合は教育に及ぼす多大な問題点を指摘し、本県に導入しないよう求めました。→このことに対し県教委は「もう少し研究が必要」としつつ、「今後というか決めていきたいなという風には思っている」と回答しました。
【常勤講師の2級適用】私たちの組合は、常勤講師について総務省の通知を踏まえて2級とするよう求めました。県教委は見直しは考えていないとしつつ他県の状況を把握したいと回答しました。
【通勤手当】私たちの組合は、本県では通勤での自家用車の利用が多いことを踏まえて改善を求めました。また駐車場に関する分についての新設を求めました。県教委は検討していると回答しました。
【先読み加配】産休取得が分かっている場合に年度当初より人員を加配するいわゆる「先読み加配」について、私たちの組合は他県の状況を示して本県でも導入するよう求めました。県教委は「できればいいなと思う」「検討させてほしい」と回答しました。
【ICT担当者の業務過多問題】私たちの組合は、教員の本来業務ではないと指摘し、業務支援員の増員を求めました。県教委は国の現行制度では困難と回答しました。
【宿日直手当】私たちの組合は舎監の業務の実態を示し増額を求めました。
 
 詳細及びこの他のやりとりについては、中央委員会の議案書に掲載しています。組合員の方はそちらでご確認ください。

トランプ、核実験再開を表明

 アメリカは92年以降、核実験を行っていませんでしたが、10月29日、トランプ大統領はSNSで再開を表明しました。世界各地から非難の声が上がっています。民主党のマーキー議員は翌日、核実験を禁止する法案を提出しました。マーキー氏は声明で、「米国と世界の安全をより弱め、新たな核軍拡競争を招く向こう見ずな指示だ」とトランプ氏を批判しました。

長崎市は長崎商業高校職員に対し通勤手当(駐車場分)を支給せよ

 10月29日、長崎市教育委員会に対し、「長崎市立長崎商業高等学校の駐車料金に関する要求書」を提出しました。25人勧では、民間で駐車場を確保している事業所は7割、労働者が駐車場を借りている事業所でも手当支給が3割という実態に触れ、公務も手当を支給すべきとしています。これを受けて県も県職員に対し手当を支給することになりました。同様に考えるならば、長崎市立である長崎商業高校の職員で通勤で駐車場を使用する方々に対して、長崎市は手当を支給すべきです。

学校指定ふるさと納税

 長崎県教委は学校を指定してふるさと納税の寄附ができる、「ながさきの学校応援寄附金」制度を創設しました。寄附金は、指定された学校の教育活動や各学校が現在必要としているとりくみに有効に活用するそうです。
 返礼品はありませんが、寄附金のうち年間で2千円を超える部分について、所得税や個人住民税から一定の控除を受けることができるそうです。
申込先

 個人の寄付は有難いことですが、国や県は寄付に頼らずに税金で対応することを忘れてはなりません。

海友丸の船員作業手当について県教委が提案

 10月27日、県教委(教育環境整備課)は、海友丸の船員作業手当について、私たちの組合に緊急の提案を行いました。
 船員作業手当について、9月26日の旅費に関する交渉で県教委は他県でも同じ額と想定されると回答しましたが、実際にはそうではありませんでした。山口は支給がなく、福岡・長崎で支給対象期間が違っており、このため各県支給とすると三県で支給額に相当な違いが生じることが、その後の三県当局者の情報交換の中で分かりました。
 このことを受けて県教委は、海友丸船員の船員作業手当については旅費の代替との経緯から例外的に福岡の規程で支給したい、そのための新しい合意を組みたいとの提案を、高教組に対し行いました。
 私たちの組合の回答は後日行います。

青年部中国四国九州ブロック学習交流集会

 10月25、26日、長崎市で開催しました。1日目は被災協田中重光さんの講演と各県の実践交流会、2日目は被爆遺構巡りを行いました。長崎で約10年近くぶりの開催で、青年どうしの学習と交流を深め合いました。

【参加者感想】
〇戦後80年の今年に、被爆者の方のお話を聞き、平和について考えることができたことはこれからの私の財産になると思います。ありがとうございました。
〇講演で田中さんが「急に目の前に2個目の太陽ができた。想像できますか?」とおっしゃられていて、それがとても印象的でした。被爆の体験談は生々しくリアリティー溢れるものでした。
〇フィールドワークでは、前日の田中さんの話を思い出しながら学習することができました。長崎の皆さんのガイドもとても分かりやすかったです。
〇学習交流会で、高知県教組の平和学習ツアーの取り組みの発表や、長崎高教組の部活動で被爆遺構などのマップを作製したことの取り組みは、とても面白く、私も同じようなことをやってみたいと思いました。

Noデロゲーション Yes 7時間労働制

 政府・財界は労働基準法の核ともいうべき労使対等の原則や労働時間規制の解体を狙っています。「適用除外」を意味する「デロゲーション」という言葉が、厚労省や経団連での議論の中でさかんに用いられています。これは使用者側が労働者側の代表(使用者側が任命できる)との間で合意すれば、使用者に対する労基法の規制を撤廃できるとするものです。
 高市首相は10月21日の内閣発足直後、厚生労働大臣に労働時間の規制緩和を指示しました。自身は「ワークライフバランスを捨てる」と宣言した首相の指示でもあり、大きな影響を及ぼすことは必至です。今後具体化の動きが現れないか注視する必要があります。
 全労連は使用者が1日に働かせる時間を7時間に規制する「1日7時間労働制」の実現を求めて運動を開始していますが、これを大きく広げていく必要があります。

旅費改定第2回交渉、先延ばしに

 10月上旬予定だった旅費改定の第2回交渉ですが、県教委側の都合に基づく申し出を受け、私たちの組合も合意して、先延ばしとなりました。11月議会には海事職を除いた分についてのみ上程し、海事職部分を第2回交渉として1月以降に行う予定です。

25年度第1回賃金権利確定交渉(教育長交渉)

 10月24日、25年度第1回賃金権利確定交渉を教育長出席の下で行いました。本部の他、青年部長も参加しました。

 人事委員会勧告に沿った大幅改善とともに、実習教員の呼称改善や、「持ち帰り業務の実態把握と縮減に向けた取組を行う」との回答がありました。
 休憩時間に業務があるのは労働法制に反するとの私たちの指摘に対し、教育長は「休憩時間に会議を入れるということは絶対にやってはならない。管理職に徹底していく」と回答しました。
 また空調の設置拡大が必要との私たちの要求に対し、教育長は「夏の体育館は空調なしには使えないような状況。設置は喫緊の課題」と回答しました。
 生徒の実績や中学生の獲得での学校間の競争をなくすべきとの私たちの要求に対し、教育長は「不要な競争を煽るのはなくしたい。生徒を取り合うのは余分な仕事。定員割れでも少人数学級で手厚い教育ができるのであればそれで構わない」と回答しました。
 年休取得時に管理職が「体調が悪いのか」などと聞くケースが未だある問題について私たちの組合は「心配であれば別の機会に聞けばよい」と指摘しましたが、教育長は「大事な指摘」と回答しました。
 長時間過密労働解消のための人員増を国に働きかけよとの私たちの要求に対し、教育長は「皆さんの声を国に届けるのが私の役割」と回答しました。
 この他にも重要な動きが何点かありますが、ネット上では公表できない内容のため、組合員の方は中央委員会の議案書にてご確認ください。

民商まつり

主催:長崎民主商工会
日時:11月9日(日)10:00~16:00 
場所:新地湊公園(長崎市)

今年で29回目となるとても楽しいお祭りです。
【プログラム】鯱太鼓/もちまき/変面ショー/ケレンシア/ギター演奏/ハモらんば/ビール・ラムネ早飲み/変面ショー/シアターダンス/豚まん早食い/ふえうた舎/大抽選会

「行ってみたい!」と思われた方は高教組本部までご連絡ください。
「祭り協賛券(内500円は買い物券)」をお渡しします。
本部 電話095(827)5882 またはメニューバー「✉本部へ」から

一人一台端末の保護者負担について県教委が説明のため来局

 10月10日、県教委は高教組会館に来局し、一人一台端末の保護者負担化について説明を行いました。委員長が応対しました。

 県教委は保護者負担化の理由として「8月の文科省概算要求に財政措置が含まれなかった」「現場での故障も非常に多くなっている」と述べました。高教組から質疑を行い、県教委の回答を踏まえて意見交換を行いました。県教委が示した主な点は以下の通り。

〇26年度の2・3年生は貸与。
〇端末は文科省の規準を踏まえる必要がありスマホは不可。
〇端末は県で一括購入し価格を抑えたい。
〇価格は、先行実施している沖縄県では4万7,300円~8万1,850円。
〇経済的に厳しいご家庭には公費端末の貸与を考えている(販売用と同じ機種)。
〇高等学校入学時の奨学金を新たに創設することも検討。
〇貸与は入学者数の10数%は準備したい。
〇個々の端末へのフィルターはかけない。学校ネットワーク上のセキュリティを強化する。
〇授業の中の一部ででも使っていただくようお願いしたい。
〇教員の端末は更新予定。

 高教組は、そもそも個別端末を使うことで学力は落ちていると指摘し、パソコン教室での対応で十分だと主張しました。県教委は、疑問の湧いたときにすぐに調べられることは非常に便利であり、それが学ぶ気持ちにつながると回答、また小中学校でやってきたことを高校で途切れさせるわけにはいけないと述べました。

大企業、ためこみは過去最高(561兆円)、人件費は過去最低(37.3%)

 厚労省が10月8日に公表した毎月勤労統計調査では、実質賃金は前年同月比1.4%減で8ヶ月連続の減となっており、物価上昇に賃金が追いついていない状況が続いています。
 一方で、13年度からの12年間で大企業の内部留保は過去最高を更新し続け、24年度には561兆円となりました。企業全体の経常利益も過去最高を更新し続けています。これに対して、24年度の大企業の労働分配率(人件費の割合)は、過去最低の37.3%で統計史上最低を更新し続けています。

私たちは、教職員が余裕を持って働けるよう、労働組合として、ワークライフバランスが保たれ、人が馬車馬のように働かなくて済む社会の実現をめざします。

 ある方がご自分の意気込みを語っておられますが、周りの方々、特に議員の黒子としてあらゆる議案や国会答弁のシナリオを作成し、資料を準備する霞が関の公務員たち(0時を回っても働いている方々)は、どう思ったことでしょうか?また過労死の遺族の方々もどう思ったことでしょうか?
 人の上に立つ方は、ご自分がどんなに嬉しい時でも、常にみんなのことを考えて、慎重に行動していただきたいものです。

過労死シンポジウム

新総裁「馬車馬のように働いていただく」「ワークライフバランスを捨てる」

確定交渉です!現場の声を届けて!

入力フォーム

 組合は10~11月に、全教職員の賃金、権利等の改善について、県教委と交渉を行います(「賃金・権利」確定交渉)。交渉では全国や他県の状況、法令等も含めて話をしますが、最も大きな説得力を持つのは現場の声です。
 組合は、多くの職員の声を集めて、県教委との交渉に活かしたいと考えています。賃金や権利、休暇、忙しい状況、ハラスメント等々についてのあなたの思いを、届けてください。

最賃を値切るな

発効日の先送りが急増

 最賃の発効日の大幅な先送りが急増しています。発効日は、「公示の日から起算して30日を経過した日」(最低賃金法第14条2項)が原則ですが、今回の改定で、30日後である10月 発効は20都道府県(昨年46都道府県)にとどまり、11月13府県(昨年1県)、12月8県、来年 1 月4県、来年3月2県となっています(長崎県も9月2日に公示しながら発効日は12月1日)。このため、すべての県で発効するまでの間、最高値と最低値の差は275円に拡大してしまいます。また、最低賃金分の賃上げを春に持ってくることは、春闘の形骸化にもつながりかねないものです。
 最賃を値切るような行為は許されませんが、地方の中小企業では経営が難しいのも実情としてあります。国・県の中小企業支援策の拡充が必要です。

人事異動基本方針に関する交渉

 10月2日、私たちの組合は、人事異動基本方針に関して、先に提出していた要求書に基づいて県教委と交渉を行いました。特に内示を早めることを要求しました。県教委からの回答と詳しいやりとりについては、中央委員会の議案書に掲載します。組合員の方はそちらでご覧ください。

全国最賃引き上げ額、加重平均1,121円

 25年の全国の最賃引き上げ額は63円~82円で、加重平均は1,121円(前年 比+66円、+6.3%)となりました。中央最賃審議会が地域間格差を縮める目安を答申し、その目安を39道府県(83%)が上回りました。最高額1,226円(東京)と最低額1,023円(沖縄、高知、宮崎)の金額差は昨年に続き縮まり(203円)、地域間格差の解消をめざす流れが強まりました。 ※加重平均=県内の労働者数で重みづけしたもの

クレスコ10月号

2025年10月号 9月20日発行【特集】ジェンダー平等の実現で学校はどう変わる?

 世界経済フォーラムが毎年発表しているジェンダーギャップ指数。2025年の日本の順位は148か国中118位です。この10年間ほとんど変わっていません。「ジェンダー平等」という言葉は、社会や学校の中に徐々に浸透してきているものの、すべての国民の基本的人権としてジェンダー格差の解消を推し進める認識も政策もまだまだ不十分です。

 日本国憲法には「個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して」家族的生活がおこなわれることが明記されているにもかかわらず、子どもたちが日々生活している社会には、家父長的な家族観や固定的性別役割分担による差別や偏見が未だに存在しています。学校においては、教科書の記述や、教職員の日常的な言葉遣い、役割分担、子育てや育児への向き合い方などの中にそうした価値観が隠れていて、アンコンシャスバイアスとなって子どもたちのジェンダー認識に大きな影響を与えています。

 全教は昨年10月にジェンダー平等宣言を発表しました。ジェンダー平等の実現にとって教育の果たす役割は大きいとしたうえで、学校や社会の中の「違和感」を子どもとともにあぶりだし、考え、変えていくこと、その際、教職員自身が、ジェンダー平等が実現した社会や学校を具体的に思い描き、子どもたちと共感・共有していくことを呼びかけています。この特集をきっかけにして、近い未来に実現したいジェンダー平等の学校を自由に思い描いていただければと願います。【主な内容】

  • ★特集★
  • 学校の日常をジェンダーの視点から問い直す……前川直哉(福島大学)
  • 子どもの声から学校の「男性性」をまなざす……大江未知(元小学校教員・大学教員)
  • 国際水準レベルで働くためにー仕事の世界におけるジェンダー平等実現への一歩ー……髙木りつ(全労連副議長)
  • ☆連載☆
  • 私の出会った先生……松井朝子(パントマイミスト)
  • 世界の取材現場から見た日本……金平茂紀(ジャーナリスト)
  • 憲法と私……前泊博盛(沖縄国際大学)

教え子に戦争本を送るな

 戦争の準備で最も困難なのは人を揃えることですが、年々自衛隊の希望者が減っていることの解決のためか、防衛省が小学生向けのリクルート紙を学校に送っています。全教は防衛省と配布を許可した文科省に抗議し、これらと交渉を行いました。「小学生に教えるべきは隣人と仲良くすること」と指摘し、配布本の回収を求めています。

↑「スタンドオフ防衛能力」などといった言葉は小学生には不要です。