全教「2024年 被災地フクシマを見る・歩く・考える」行動に参加して⑦

長崎高教組執行副委員長 今泉 宏

 地震発生時、木村さんは隣町で仕事をしておられて、避難所に行けば家族に会えると思って行ったそうですが、3人の姿が見えないことが分かり、翌日探しに行くつもりだったそうです。しかし、原発の事故で、町外避難となり、捜索はできなくなったことがさらに木村さんを追い詰めることになったと感じました。

汐凪さんの遺骨が見つかった場所で話す木村さん

 お父さんと奥さんの遺体は、後に近くで見つかったそうですが、汐凪さんの遺体は見つかりません。木村さんは一時帰宅を利用して、粘り強く探され、震災から5年9カ月後にようやく汐凪さんのランドセルとマフラーを発見、その後骨の一部が見つかったそうです。汐凪さんの遺品が見つかった場所で木村さんは、原発事故により助かったかもしれない家族を助けられなかった悔しさ、国の原発政策への怒り、汐凪さんが眠っているこの場所をそのまま保存して欲しいという思いを私たちに語られました。フィールドワークで現場に言って話を聞くことの大切さを感じた時間でした。 (つづく)