全教「2024年 被災地フクシマを見る・歩く・考える」行動に参加して②

長崎高教組執行副委員長 今泉 宏

2.浪江町、楢葉町のフィールドワーク

 2日目は、バスで大熊町へ移動。午前は、家族3人を失くされた木村紀夫さんの案内で、帰還困難区域にある熊町小学校や木村さんの自宅跡周辺のフィールドワークを行いました。午後は、菅家新さんのガイドで、浪江町の津波被害にあった請戸(うけど)小学校の被災校舎を見学、最後に楢葉町にある宝鏡寺を訪ねました。

被災した請戸小学校の放送室

 午後から訪れた請戸小学校は、海岸から300mの場所にある小学校で、震災直後15mの津波に襲われ校舎は被災しましたが、子どもたちと先生方は全員が避難し、難を逃れました。津波は2階の教室まで達しており、もし少しでも避難が遅れていたら、多くの犠牲者が出たのではないかと思われます。先生方と子どもたちの判断、子どもたちが良く知っている山道を使ったことで奇跡的に助かったそうです。先生方は車通勤が多いので、細かい道や山道などを知らない可能性があります。そこで子どもたちの意見を取り入れた当時の先生方の判断に学ぶものがありました。長崎の島原にも雲仙普賢岳の火砕流で被災した大野木場小学校が被災したままの状態で保存されています。災害の多い日本では、被災校舎の保存は教育的にも重要であると感じました。(つづく)