正論を話せる場

 ある若い組合員が、なぜ加入したかを聞かれて答えたのが「正論を話せるのはここだけだった」。その場にいたみんながハッとさせられました。

 何が正しいか、何が子どもたちのために大事か、自分の思いを持ってはいたけれど、普段は、学校でも飲み会でも、口にすることがなかなかなく、その場の雰囲気を読んで、当たり障りのない話しかできなかった。「それは正論だけど…」と返されるのが怖かった。
 でも組合に誘われて、その集まりに顔を出してみると、みんなが自分の考えを話していて、でも相手の話もよく聞いて、何が正しいかをみんなで探している。ここでは、思っていることを話していいんだとわかって、こわごわ自分も考えを言ってみたところ、みんながきちんと聞いてくれ、受け止めてくれた。自分の考えが正しかったかどうかはわからないが、誰も「それは正論だけど…」とは言わなかった。それが嬉しかった。
 この人たちと一緒に教職員としての人生を歩みたいと思った。だから自分は組合に入った、とのことでした。

 正論を言える場が、日本の社会、特に今の日本ではなかなかないのかもしれません。正論を冷笑するような風潮さえもあります。でも組合で正論が言えます。もちろん正論を振りかざしたり、押し付けたりしてはいけませんが、正論がないと世の中はフラフラします。正論をみんなで見つけ出し、大事にして、スジを通す組織、それが組合です。