
高校生平和ゼミナール全国連絡センター
あの時代、その時代の高校生は 何を思い、活動していたのか
評者 平井秀治(高教組元委員長)
高校時代の3、4年は誠実さと不誠実さ、純粋と不純が入り交じる、揺れる時代でもある。誠実さと純粋さは社会の矛盾や問題に正面から向き合わせる。それだけにその後の生活で多少とも意に沿わない生き方が強いられると、多感で揺れた高校時代を思い出す。
こんな事を一気に蘇らせるきっかけを与えてくれる本が出来上がった。『核兵器と戦争のない世界をめざす高校生たち 平和集会・平和ゼミナールの50年』である。
最初の1974年の平和集会(広島)に関わった高校生は古希を迎えようとしている。それから7年後の81年、初めて長崎で開かれた平和集会は長崎市油木にあった市立長崎商業高校体育館で開かれた。その時の高校生は還暦を過ぎる。50年にわたって展開されてきた全国の平和ゼミ活動。あの時代、その時代の高校生は何を思い、活動していたのか、蘇る。95年の第22回長崎集会に関わった山下国浩さん(当時、長崎西高生 現・東京在)は本文中で「私にとっての平和ゼミでの学び」は「まさに青春の1ページ」と語っている。
あの映画監督・山田洋次さんは推薦の辞を送る―「高校生平和集会に集まる皆さんは、ほんとにぼくの希望です」と。
核兵器と戦争のない世界をめざす希望の書として本棚に並べて置きたい。そして、長崎平和ゼミの再建、再開を考えてみたい。