臨時教職員の皆さんへ

子どもたちにとっては、臨時の先生も正規の先生もありません。皆同じ先生です。ですから臨時職であっても教職員は皆、正規職と同じ教育活動に携わり、同じように責任を持って奮闘しています。しかし、臨時職は雇用が不安定であり、賃金も低く抑えられています。安心しゆとりを持って教育に打ち込むためには、安心しゆとりを持って暮らすことのできる勤務条件が必要です。臨時教職員の勤務条件の改善は、子どもたちの教育条件の改善につながります。

臨時職には2種類があります。一つは産休や育休などの代替職員です。もう一つは「定数内の欠員補充職員」とよばれる職員です。「定数内の欠員補充職員」とは何かというと、欠員が出た場合(急な退職があった、合格者が定員に達しなかった等)に配置する職員です。このうち合格者が定員に達しなかったケースですが、例えば採用予定が10人で応募が10人、全員が合格ラインを越えていたとしても、人件費削減のために、4人を正規職として採用し、6人を不合格とした上で臨時職として採用するというようなことが、もし行われたとすれば、これは大きな問題です。過去には長崎県でも「数年間は講師が当たり前」とされるような状況がありましたが、当たり前としてよいものではありません。

そもそも試験ですべての教育力量を把握できるものではなく、また評価は常に絶対に正しいというものでもありません。それよりも職場の中で、同僚が互いに学び合い、励まし合って、高めあう、そういった力量の方が重要です。若い人が未熟なのは当然であり、これから成長していけばよいことなのです。

高教組は県教委に、長時間勤務の解消のためとして、教職員の数を増やすこと、つまり合格者の枠を広げることを要求しています。また合格枠の中であれば、教職員のスタートを切るに十分な力があると考えられる者は全員を合格とし、正規職で雇用するよう、要求しています。

常勤講師の皆さんへ チア(常勤講師の皆さんへ)

非常勤講師の皆さんへ チア(非常勤講師の皆さんへ)

全教臨時教職員対策部