司書部専門委員会が交渉

 3月11日、司書部専門委員会が交渉を行いました。専門委員長は「司書がいるのといないのとでは教育効果が大きく違う」「司書がいることで主体的に学ぶ力が身につく」と詳しい資料をもとに訴えました。専門委員で司書教諭の組合員は「司書の専門性を高め、待遇を改善することが、学校図書館にとって必要」と訴えました。

 県教委は「本は人間性を磨くツール」「司書が配置された学校はいい教育ができていることを理解している」「私たちも司書を増やしていきたいという思いはある」と応じました。しかし「長崎県は小規模校が多い」「財源が限られているので」と述べ、改善は容易でないと回答しました。

 高教組はこの場で示した現場の訴えを、財政課にそのまま伝えるよう求めました。

 また5年経過となる司書について、民間と差別のない扱いを行うよう求めました。

 交渉の詳しい内容については高教組新聞でお知らせします。組合員の方はそちらでご確認ください。

非正規春闘

春闘2025 非正規雇用の賃上げどうなる 正規雇用との賃金差とは?「非正規春闘」の取り組みは? | NHK

 非正規春闘というと、教職員の多くの方々は、自分には関係ないと思うかもしれませんが、そうではありません。非正規職の賃金が上がれば、正規職の賃金も上がります。労働者は団結が力です。正規職のみの運動から脱却することは、日本の労働組合の大きな課題です。

公務労組が春闘方針と要求を決定

 1月29日、全労連公務部会と公務労組連絡会は臨時総会を開き、春闘の方針と要求を決定しました。公務全般にわたる長時間過密労働を解消すること、会計年度職員の待遇改善、労働基本権回復、公共の再構築などをめざし、すべての職場と地域から全力で奮闘しようとよびかけています。

大幅改善の回答を複数引き出す(会計年度任用職員交渉)

 1月22日、会計年度任用職員の交渉を行いました。事務現業職員部と本部が出席しました。賃金、権利双方の面で大幅改善となる回答を複数引き出すことができました。県人勧に沿った部分の他に、昨年度の交渉で強く要求していた分についても、要求通りの回答がなされました。 課題はまだまだ多くありますので、そこは今後さらに詰めていくことになります。 条例改正前なので、回答の内容を一般公開することはできませんが、組合員の方々には次週に高教組新聞でお知らせします。

司書部の交渉

 3月に県庁で行います。

 学校図書館関係の仕事をしている組合員の皆さんなら誰でも参加できます

 組合員でないと参加できませんので、学校図書館関係で何か県教委に言いたいことがある人は、組合に加入して、一緒に交渉しましょう。

 参加希望の方は、高教組本部までご連絡を

 組合加入希望の方も、高教組本部まで

千葉県では講師が2級に

 千葉県では今年度の確定交渉の成果で、講師の賃金が1級から、正規教員と同じ2級になるそうです。周りの東京、埼玉、神奈川は早くから2級だそうです。考えてみれば同じ労働をしているのですから、別の級であるのはおかしなことです。長崎も早く2級になるよう、運動をしなくてはなりません。

ベテランが不合格

経験豊富で指導力のある人ほど正規になれない。教育委員会はそういう人を一定数、非正規のままキープしておいて、いつでもどこにでも自由に異動させられる持ち駒として使いたいのでは?

ベテラン教師が不合格になる採用試験の大疑問 「年齢構成の平準化」という理不尽なバイアス | 「非正規化」する教師 | 東洋経済オンライン

経験ある講師を優遇すべき

 代替の講師は「来年は産休が復帰するから」で毎年学校を転々とせざるを得ない状況が続いていますが、採用試験において、教職経験はどの程度考慮されているのか? 経験ある講師をもっと大事にするべきです。

定年延長、再任用フル、常勤講師の比較

 固定ページ欄の 「資料」にファイルを置きました。24県人勧がそのまま実施されたと仮定した上でのものです。再任用者の賃金、手当が、運動の成果でだいぶ改善されました。しかし一時金の割合が大きく落ち込んでいるため、依然として常勤講師との逆転状況が続いています。

 高教組は定年延長後の不当な賃金抑制に反対し、それよりもさらに低く抑えられている再任用者の賃金改善を要求しています。また、若年層も含む講師の賃金改善についても要求しています。

 高齢層の賃金抑圧は、50代のフラット化、昇給停止問題と連動するものですが、そもそも教育労働においては経験やゆったりとした余裕ある対応が重要であり、そのことも踏まえた賃金体系であるべきです。

 また、日本は子どもの養育費が諸外国と比べて高く、これをカバーしてきたのが年功序列型賃金でした。養育費の高さはそのままにフラット化だけを進めれば、子どもたちの教育権が制限を受けることになります。そのあたりも含め、よりよい賃金制度のあり方を考える必要があります。

教育に臨時なし。

 片方では、民間の未経験者を試験もなしに採用し、片方では何年も教職経験を積んだ者を採用しない。どういうことなんでしょうか? やる気のある、優れた人材を、安上がりな労働力、雇用の調整弁にする文科省、県教委、この国の教育行政は間違っています。

どんなに慕われても…1年で代わる先生たち 学校で増える非正規教員の実態 | 毎日新聞

20年前とエライ違い

 20年前には、教科によっては20倍なんて倍率もありました。「もう10年近く期付やってるけど受からない」などという声もあってたほどです。高教組は「もっとたくさん採用すべき」「何年もやってる人をなぜ採用しない」と言ってきましたが、県教委は「教育の質の維持もあるから」と拒んでました。

 さてそのあたりふりかえって、間違いは間違いと認めて、新しいスタートを切ってほしいものです。

教員採用試験 受験者数が減少 試験に合格しても辞退者相次ぐ 追加募集の自治体が12に | NHK

「賃金・権利」確定交渉を行います。 あなたの声を聞かせてください。

こちらから(Google form)

高教組は10~11月に、全教職員の賃金、権利等の改善について、県教委と交渉を行います(「賃金・権利」確定交渉)。交渉では法律論や他県の状況なども含めて話をしますが、最も大きな説得力を持つのは現場の声です。
 高教組は、組合加入の有無に関わらず、すべての職員の声を集めて、県教委との交渉に活かしたいと思っています。よかったら、賃金や権利、休暇、忙しい状況、ハラスメント等々についてのあなたの思いを、教えていただけませんか?  

全国学校現業職員研究集会

 7月20、21日に神戸市で開催。長崎からも参加しました。主に非正規化や民間委託等の問題について学習を深めました。正規職の寄宿舎の調理員から1日3食150食ほどをつくらなくてはならず人手が足りてないとの状況が報告されるなど、公費削減が労働者に多大な負担を強いている実態が示されました。