【人事】夜間中学への県立からの異動は2人

 県立から義務制だと研修交流扱いで、そこにいる間の賃金は少し低くなってしまいます。夜間中学はとても素敵な目標を持つ学校ですので、ここで働きたいという職員は少なくありませんが、「やりがい搾取」とならないような手立てが必要です。教師としての高い志に応えることのできるような賃金面での改善が必要です。

【人事】高校の指導教諭は新たな配置なし

 24年度は11人でしたが、2人が役職定年で降格しましたので、25年度は9人になります。主幹教諭・指導教諭は賃金が特2級という2級よりも少し高いものになります(最上位号給で月20,700円の差)。ですので、その数が増えると、その分、2級、1級の賃金切り下げが促されます。

 これらを先駆的に導入し、さらに「主任教諭」を大々的に導入した東京都では、「主任教諭」の賃金が導入前の教諭の賃金よりも低いという状況です。

 自分の賃金を切り下げられたくなければ、特2級の数を増やさないよう努めることが重要です。

【人事】主幹教諭を高校に初めて配置(高教組の反対を押し切る)

 主幹教諭は「特2級」の賃金を受ける職で、準管理職的なものとして10数年前に創設されましたが、高教組の反対を受け、高校には導入せず、特別支援学校の部主事を充てるということになっていました。しかし長崎県教委は10月、突如として主幹教諭の高校導入を公表しました。背景には国の「主務教諭」導入計画があると考えられます。高教組に対し何の事前の説明もなく抜き打ち的に行ったものであり、高教組は労使の信頼関係を破壊するとして強く抗議しました。県教委は当初2~3校に置くとしていましたが、結果的には1校のみに現勤者を昇任させるという形で置くことになりました。

 教育は生徒と1対1で向き合っておこなうもので、第三者の指示を受けてマニュアル通りに対応しても上手くいくものではありません。ですので、 職階制は教育になじまないのですが、国はこれを強化しようとしています。国の狙いは ❶上意下達のしくみをつくり、従順な物言わぬ教員をつくる ❷職階ごとの賃金格差を設け人件費を切り下げる ❸昇任競争を促して職員を分断し、組合の力を弱める の3点です。

 県教委は高教組に「決して上意下達をめざすものではない」「校長・教頭・教諭というラインとは別のラインになる」「急には増やさないので人件費の切り下げにはつながらない」と述べています。 また人事異動の際の教育長談話は、その趣旨を「探究的な学びなど外部機関等と協働した教育活動を図るため」と述べています。これらの言葉通りのものにするには職場での意識的なとりくみが必要です。義務制では教頭席の隣に席を置いているそうですが、そのようなことをさせてはなりません。また起案の際の欄を新たに設けること等も手間が増えるばかりで不要です。

【人事】重点課題人事はすべて実現😊

 本人やご家庭の事情などでどうしても…との希望のあられる方々等について、高教組は、生活を守り勤務を続けられるようにとの点から、職員団体として、県教委に状況を説明し意見を述べてきましたが、今年度の分に関しては、県教委にも理解をいただき、高校、中学校、小学校の全校種について、全員が希望通りの結果となりました。よかったです。

【高教組が重点課題人事でめざすこと】

夫婦別居解消、長距離長時間通勤の解消、子どもの養育や親の介護など家庭生活と勤務の両立を図るために必要な対応など

【人事】「挨拶」をどう扱うか?

 人事異動で転勤となった方は、転勤先の学校に「挨拶」に行くかと思います。高校の場合は「挨拶」とは言っても、実際には年間スケジュールの説明を受けたり、分掌や学年などの打診があったりしますので、出張扱いになります。しかし義務制では校長や養護教諭など一人職で引継ぎが必要な場合以外は、職専免扱いで旅費も出ないそうです。高教組は義務制に勤めておられる方からの相談でこのことを把握しました。

 義務制と高校とでは人事異動や勤務のあり方など、色々としくみが違いますので、一概に比べることはできませんが、もし高校と同じように次年度の職務についての話が何かあるのであれば、それは仕事のはずです。転勤といっても同じ市内である場合などはあまり細かな対応は不要かと思いますが、引越しを伴うようであれば、やはり出張扱いにすべきではないのかな?と思います。

 高教組はまずは状況の把握に努めたいと思います。義務制の方でもしお時間のあられる方は、メニュー「本部に送信」→「諸連絡」からご連絡いただけないでしょうか?