いつも普通に美味しいご飯が食べたいです。

 古古古古古……米の味については、それぞれで感じ方もあるでしょうが、新米より美味しいことはないわけで、それを新米並みの値段で売るのはいかがなものかと。そもそも税金で買った米で、国民に売るというのは税金を2回取っているようなものでは? 特別の美味を求めているわけではなく、いつも普通にご飯が食べたいというのは、日本の働く人々とその家族のささやかな願いではないでしょうか? 

国が思い描いている将来はこうです。

右表の「主任教諭」が今回新設された主務教諭のモデルです。ちなみに主任教諭の賃金は導入前の教諭の賃金より低いそうです。

教職調整額の引き上げの財源は、文科省内のやりくりでと財務省からくぎを刺されているので、どこかを削らないといけません。だから特支の調整額を半減にしたり、教員特別手当を3分の2にしたりしているのですが、それでもまだまだ足りません。基本賃金を削る以外にないのです。そのために主務教諭を導入して全体を引き下げます。

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教職調整額10%になっても、今より所得は下がっているかもしれません。

文句を言っても県教委は「昇任しなかったからだ。あなたの努力が足りないのだ」としか言わないでしょう。

教育職給料表の改定の準備

 6月11日に給特法等改定案が成立したことで、主務教諭が導入され、そのための級が新設されます。国がモデルとした東京都の制度にあてはめると以下の通り。
  1級 実習教員・寄宿舎指導員
  2級 教諭
  3級 主務教諭
  4級 主幹教諭・指導教諭
  5級 副校長・教頭
  6級 校長

 各県では、現在密かに改定を準備しているようです。すでに校長会で県教委が報告してしまった県もあるらしい。

 ちなみに東京都では3級でも導入前の教諭の賃金より低いそうです。

 改定での政府の狙いは、学校の階層化とトップダウン化、人件費の切り下げ、の2つで、長時間労働の縮減ではありません。

 長時間労働縮減に期待して、与党案の密室での修正に乗ってしまった政党や教職員組合が多くあり、そのために教職員の願いであった反対での一致を貫けず、法案成立を許してしまったことは、誠に残念なことです。

「教員特別手当を一律減、担任に増」と決定した結果

 6月11日、教員特別手当を全員削って担任だけ上乗せのしくみが成立しました。しかし具体的なコンピュータ上の処理システムをつくる各県教委は困っているようです。「1月から支給といわれても間に合わない」との悲鳴も上がっています。ちなみに北九州市ではシステム変更に1億4700万円との予算が計上されているそうです。

 そしてここまでやっても上がるのは月に1000円行くかどうか。費用対効果を考えれば、全く見合わないものです。

主任手当

教育の階層化は、

教頭の管理職化→主任手当→副校長、主幹教諭、指導教諭の新設と進み、現在国レベルでは担任手当と主務教諭の新設が決定しました。

他の人よりも優れていると思われたいという心理からか反対しない人も増えていますが、教育は生徒と向き合う1対1の勝負であり、トップダウンにはなじみません。その場にいない人がマニュアルを押し付けても上手くいくものではありません。トップダウンはゼロトレランスなど教育を歪めることにつながります。

宿日直手当

 教員が舎監を行う場合に、連続勤務の時間外勤務手当として支払うのであれば、この倍以上が必要です。実態として連続勤務であるのに、時間外扱いをせず、翌日も連続して働かせる上に、手当も半額に抑えるというのはいかがなものでしょうか?

だから大企業には課税せず、庶民に負担を押し付けるのです。

【独自】全国1万1155の企業・団体の政治献金「97%」が自民へ、シンクタンク調査(東洋経済オンライン) – Yahoo!ニュース

 一人ひとりの庶民はバラバラである限り、企業よりもはるかに弱いので、そりゃあ消費税を増税するでしょう。自分たちの税金の使い道に無関心で選挙にも行かない、バラバラな庶民である限り、自分は損をしながら一部の金持ちの幸福を支える人生がいつまでも続くことでしょう。