クレスコ5月号

2025年5月号 4月20日発行【特集】子どもたちに自由な時間を――あそびは子どもの主食だ

 1989年に採択された国連・子どもの権利条約(日本は1994年に批准)の第31条は、「遊び・あそび」はすべての子どもが持つ権利としています。「遊び・あそび」は、子どもたちが生まれながらに持っている能力を伸ばし、成長していくのに欠かせない重要なものです。

 しかし、学校の中でも外でも、子どもたちの自由な時間、「遊び・あそび」の機会が十分に保障されているとは言えません。国連・子どもの権利委員会も、日本政府に対して、日本の学校教育制度が非常に競争的であり、その中で子どもたちにさまざまな問題が生じていることを何度も指摘してきました。

 「遊び・あそび」は子どもたちにとって、要求であり、生活であり、成長・発達のエネルギーの源です。今特集では、さまざまな立場から子どもたちにかかわっている方の実践から、子どもたちにとって「遊び・あそび」とは何かを考え合いたいと思います。【主な内容】

  • ★特集★
  • 「あそび・遊び」は子どもの主食……増山均(日本子どもを守る会会長)
  • 子どもは「遊び」でヒトになり、人間になる……野井真吾(日本体育大学)
  • ☆連載☆
  • 私の出会った先生……奥田靖二(浅川金刀比羅神社宮司)
  • 世界の取材現場から見た日本……金平茂紀(ジャーナリスト)
  • 憲法と私……清末愛砂(室蘭工業大学大学院)