第95回定期大会

 長崎高教組は6月15日、諫早市・高城会館で、第95回定期大会を開きました。すべての議案を全会一致で原案通り可決しました。

 執行部を代表して勝村委員長が挨拶をし、長時間過密労働の是正の糸口は正規教職員の数を増やすことにあるとして、保護者や生徒、地域にも訴えて世論を動かしていこうと述べました。また、4月からの加入者が昨年度を上回っており、純増をめざしたいとして、地道な声かけ、対話を遠慮せずに進めていこうと呼びかけました。

 討論では、イノベーションハイスクール、フレックスタイム、春休みを長くとれないか、若年退職、高総体開会式、定年延長、教育条件整備の街頭署名、グラウンド整備の負担解消策、インクルーシブ教育、校内の教育環境整備、少人数学級、高校入試、学力低下、活性化協議会、部活動と統廃合、平和行進、声を上げることの重要さ、集まることの大切さ等、多方面にわたって豊かな発言があり、論議が深められました。

大会スローガン

▼教職員の健康とくらしを守るため、教職員の長時間過密労働を是正し、教職員賃金の大幅改善を勝ち取ろう!▼管理と競争ではなく、生徒参加・保護者共同の学校づくりをすすめよう!▼憲法9条を生かし、「戦争する国づくり」を阻止しよう!▼すべての分会で加入をよびかけ、今年度末までに全教共済100人、高教組50人の新加入を実現しよう!

「現場重視に感動」吉岡高退教事務局長(元高教組委員長)

 「議案書に現場の声が多く載っており感動した。グラウンドの件、最後の勤務校がここだったのでよくわかる。全校生徒で草むしりをしていたが、一人当たりの面積は当時県内でも一番広かったんじゃないかと思う。校長が授業中に草を刈っていた。このことの解決のために組合がきちんと動いていて、確定交渉に分会長が出席したということにとても感動した。高退教は去年、教育全国署名730筆集めた。今年はもっと集めたい。共に頑張りましょう」

2024えがお署名

えがお署名ポスター

 高教組は、一人ひとりにゆきとどいた豊かな教育の実現をめざして、教育条件の向上を要求し、長年に渡って運動を続けています。この運動は、9~12月にとりくむ国会、県議会あて要請署名と、5~7月にとりくむ文科省あて要請署名の2つからなります。このうち文科省向けの分が「えがお署名(政府予算にむけた文科省概算要求に対する要請署名)」です。
 国の予算編成は、毎年夏に各省庁が行う概算要求から始まりますが、文科省の概算要求に私たち教職員と保護者の要求を反映させるため、私たちは、全教の提起の下、全国の仲間とともにこの「えがお署名」にとりくんでいます。
 今年の「えがお署名」は初めて「給特法の改正」を明記し、時間外労働のペナルティである時間外手当(2割5分増し)を支払うしくみをつくるよう求めています。教職員の労働条件は子どもたちの教育条件に影響を与えるものであり、とりわけ、長時間過密労働の解消は、教育の最も基礎となる生徒とゆっくり向き合う時間の確保につながるからです。
 長崎高教組では、5月15日からとりくんでますが、約2週間しか経たない6月3日現在で、すでに30分会から904筆が集まっています。